見込み客が思わず封筒を開封したくなる「奇襲」テクニック

前回のメールでは、「Aパイル・Bパイル」についてお話しました。

今回のメールでは、少しひねりを加えたテクニックについてお話しましょう。

それは、封筒の差出人のところに、

有名人の名前や、重要人物の肩書きを使うやり方です。

私は、いくつもの共和党系、保守系の政治団体に寄付をしたことがあり、

そのせいで、共和党系のあらゆる政治資金提供者リストに名前が載っています。

その結果、そのような団体から、寄付を募る手紙がたくさん届くのですが、

その中には、共和党上院議員クラブを差出人とするものはもちろん、

その他、共和党の政治家を差出人とするものがあります。

もちろん、それが寄付を募るものであることは分かっているのですが、

それでも、私は、その手紙を開封せずにはいられません。

私はある時、差出人として、アート・リンクレター(著名なテレビ番組司会者)の

名前が書かれた「奇襲」ダイレクトメールを受け取ったことがあります。

これは、保険会社からのものだったのですが、

封筒には、会社名も無く、それが保険会社からの手紙であることを示すものは、

何もありませんでした。

肩書きも、有効です。

割と最近のことですが、

「ネバダ州ラスベガス、ゴールデンナゲット・ホテル、取締役会会長」を

差出人とする封書を受け取りました。

単に「ゴールデンナゲット・ホテル」を差出人とするより、

開封してもらえるチャンスはずっと高くなります。

しかも、宛名はタイプライターで打ってあり、

宛名ラベルではありませんでした。

「料金別納郵便」ではなく、切手が貼られていました。

便箋は、会長の個人用便箋で、私の名前と住所がタイプしてありました。

私は、それを読みました。

もし、差出人が「ゴールデンナゲット・ホテル」で、

手紙ではなく、パンフレットが入っていたら、

おそらく、私は読まずに捨てたでしょう。


ダン・ケネディ


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