私は、郵便局の大ファンではありません。
結局のところ、(私のなかでは、ですが)下手な経営、非効率で、財政的に問題のあるオペレーション、まさに改革を必要としているような組織でしょう。
ただ、それら全ての失敗にもかかわらず、そのシステムは、あなたにパワフルで、効果的なセールス力をバーゲン価格で提供しています。
郵便局員を、ダイレクトメールを通して、あなたのセールスマンとして活用するのです。
それは、素晴らしいほどバーゲン価格で、ほとんどのビジネスで利用できる、最も効果的なマーケティング戦略のひとつです。
ダイレクトメールは、マーケターに、セールス・プロセスにおける、ものすごいコントロールを可能にしてくれます。
つまり、あなたは、ダイレクトメール・マーケティングを、比較的少量から、コスト効率の良いかたちで行うことができるのです。
さらに、あなたは、自分の広告を、誰が見て、誰が見ないのかをコントロールできるということです。
なおかつ、あなたは、それを彼らが、いつ手にするのかをコントロールできるのです。
そのうえ、あなたは、大きな予算を注いでしまう前に、非常に安価にプロモーションをテストし、評価することができるのです。
郵便料金くらいで、これらすべての利点を、あなたに与えてくれるメディア(媒体)など、他にはほぼ存在しないといっていいでしょう。
多くの研究が、セールスマンにセールスの電話をさせたときや、テレマーケティングをしたときの平均コストを出しています。
私の観測では、会社が大きければ、大きいほど、コストもより高くなっています。
ただ、十分にコスト効率を考えて、うまく経営されている状況であっても、これらのマーケティング手法は、コンタクト(接触)できた見込み客一人当たり、簡単に10ドル(1200円)から100ドル(12,000円)、もしくは、もっとかかってしまいます。
そのコストでは、見込み客を探すための方法としては、なかなか使えないでしょう。
新聞、雑誌、ラジオ、テレビ、ケーブルTVにおける広告も、また、コストという問題をかかえています。
それも、マンモス級のコストです。
あなたが、このタイプの広告を購入したとき、あなたは、あなたの商圏の外の分、読者が見ていない分、あなたが提供しているものに、何の興味もない受け手に対する分にも、お金を支払っているのです。
ほとんどのビジネスは、ダイレクトメール広告の、よりコントロールされた、ターゲットを絞ったプロセスから、ものすごいベネフィット(便益)を得ることができます。
次回からは、成功するダイレクトマーケティング広告の3つの要素と、あなたがダイレクトメール広告に使うことができる、2つの最も成功するフォーマット(形式)を紹介しましょう。
ダン・ケネディ