大成功に終わったオーストラリアでの5週間に及ぶセミナーツアーから、先程、帰ってきたところです。(妻と共に旅をたっぷり楽しんできましたよ!)
現地のビジネス状況について話しますと、ちょっと驚いたのですが、オーストラリアの起業家はアメリカの景気に非常に敏感になっていて、不況への深い懸念を抱いているようです。まさに、アメリカがくしゃみをすれば、全世界が風邪をひくといったところです。
しかし、こうした状況は危機的である一方、チャンスでもあります。
今、私のところに経営難を危惧する読者の方からたくさんの質問が寄せられています。
世界は何を基準にして動いているか、ちょっと考えてみましょう。
それは、金融ですね。では、先進諸国、特にアメリカで現在の金融状況がどうなっているか考えてみます。
現在アメリカでは、約800万戸の住宅が債務超過に陥っており、何百万人という住宅オーナーが、住宅資産の価値よりも負債が上回っている状況にあるのです。
今回の不況は貧富の階層を問わず米国市民全体に大変な影響を与え、しかも当分状況が好転する気配はありません。
アメリカでは1,000万人以上の失業者が出おり、人気のない仕事さえ見つけるのが大変な状態です。
消費者は財布の紐をしめ、生活水準を落としてきています。
しかし、こういった状況でもビジネスにはたくさんの選択肢がありますから、不況を乗り越えるだけでなく業績を大きく伸ばすことだってできるのです。
この厳しい経済状況の中で事業を成功させるには、まず事実をしっかりと見極めなければいけません。いわゆる専門家やマスコミが騒ぎたてる話を信じてはダメです。
私の考え方は、こうです。
不況とは、ほぼ20年ごとにやってくるものです。そして、必ず去っていくものなのです。今回の不況は特に厳しいですが、確実な対処法・解決法があります。
ほとんどの消費者や事業主は、間違った周波数の“音楽”に耳を傾け聴いているのです。
周囲の風潮に従うことはありません。常に私は、好景気といわれる時期よりも不況の時に収益を大幅に伸ばしてきました。皆さんにもきっとできるはずです。
その具体的な方策に関して皆さんにアドバイスしようと思いますが、時にはちょっとキツイと感じるかもしれません。多くの事業主にとってその方策は容易ではなく、口に苦い薬であることでしょう。一方、非常に楽しんで実行できる人もいると思います。
業績が落ち込むことなく不況を乗り越えた時、それまでなかったほど事業を成功させることができるでしょう。
不況で多くの企業が苦しんでいるときに、大きく伸びる企業があるのです。皆さんにもそれができるはずです。
では、不況を乗り越えるための対策をいくつか紹介します。
モノを売るスキル
を獲得しましょう。効率よくモノを売るスキルがあれば、特に不況の時期なら仕事は確実に見つかりますし、職を失うようなこともありません。
ビジネスとは、モノを売ることです。このスキルを習得せずにお金は稼げません。学校で教えられるべきことですが、教えられていませんよね。
モノを売る職業は評価されるどころか、大学の教授、書籍、映画、アーサー・ミラーの「セールスマンの死」に代表される演劇等で批判されることが多く、見下されることさえあります。
しかし、こうした一般的な認識に反し、効率的なモノ売りは最も収入の高い職業です。
もっと知られていない事実があります。書き言葉によるモノ売りは、人による直接的なモノ売りよりも遥かに稼げるという点です。しかも、コピーライティングは生来の才能が無くても学習することで得られるスキルです。
ここがポイントなのですが、勉強することでお金の稼げる人気コピーライターになれるのです。私の教え子の多くが年収1,000万円、2,500万円、または5,000万円以上稼いでいます。なかには年収1億円以上の者もいます。
不況の時期には、コピーライターの仕事はいつも以上に忙しくなります。なぜかって?それは、ビジネスの世界では景気に関係なく顧客を増やし続けていく必要があるからです。
プロのコピーライターとして、自分の給与は自分で決め、ライフスタイルも自由に選べるのです。
モノを売ることは、当然あらゆるビジネスの血液とも言えるものです。サラリーマンでなら、セールスコピーによって売上を伸ばすことができれば、解雇されるようなことはあり得ません。
は、実社会に関する知識を自分自身に蓄えることです。蓄えられた知識は、決して消え去ることはありません。本・DVD・CD・セミナーなどを利用することで自分自身に投資しましょう。私は長年、毎年500万円以上もこうした自己投資を行っています。人生、死ぬまで勉強なのです。
覚えておいて欲しいのですが、どんな分野でも毎日たった1時間を読書に費やすだけで、長くかかっても3年後にはエキスパートになれるのです。5年後には、世界的な権威になれるかもしれません。
皆さんの不況対策が成功することを願って。
今回は以上です。
テッド・ニコラス