ダイレクトマーケティングで、成功する3つの要素について話していますが、第一の要素は、何だったでしょうか?
そう、リスト、リストの選択でした。
これは、ダイレクトマーケティングの過程で、出発点といえるでしょう。
第二の要素は、
“オファーとマッチしていること”
です。
あなたのダイレクトメール・パッケージのなかで、しているオファーは、送るリストの興味、関心、必要性、動機などに、できる限りマッチする(合う)ように、慎重に考え抜く必要があります。
原則的に、オファーとリストがマッチしていれば、しているほど、レスポンス率(反応率)は、より高くなっていきます。
この考え方を理解しやすいように、2つのシンプルな例を紹介しましょう。
例1:
ジョンズ・スポーツ用品店は、彼の店の近所に住む、すべての人に、今度行う、スキーとハイキングの道具のセールについてのダイレクトメールを郵送しました。
彼のオファーは、すごいものでした。
それは、25%から50%の割引です。
さらに、来店してくれた人、すべてに無料のギフトを送るというものでした。
しかし、結果は、彼のメーリングにおいて、ムダが多すぎたため、非常に低いものになってしまいました。
ジョンは、1万通のダイレクトメールを送りました。
しかし、来店してくれたのは、たったの20人だったのです。
レスポンス率は、たったの0.2%です。
この結果は、ムダが原因だったのです。
郵送した1万人のうち、たった1000人しか、スキーやハイキングに興味がなかったのかもしれません。
もし、その1000人だけに送っていれば、20人が来店し、2%のレスポンス率となり、許容範囲内となったのかもしれないのです。
例2:
ジョンズ・スポーツ用品店は、例1とまったく同じオファーを、100通、彼の店の近所に住んでいて、以前、彼の店で、スキーかハイキングの道具を購入したことのある、お客にだけ送りました。
すると、今度も同じように、20人が来店してくれたのです。
20%ものレスポンス率です。
ダイレクトメールのコストは、1通あたり120円程度でした。
同じ20人に、来店してもらうのに、
例1では、120万円。
例2では、12,000円。
例1では、一人当たり6万円。
例2では、一人当たり600円です。
この違いは、ムダを減らした結果です。
ただ、オファーとマッチしているリストにしただけなのです。
ほとんどの中小企業やたくさんの大企業は、洗練されていない、安易なアプローチを取ることで、ものすごい量のお金をドブに捨てています。
洗練されたアプローチの魔法の一部は、オファーとマッチしたリストを使うことです。
ただ、成功するためには、また、非常に魅力的なオファーをしなければならないのです。
次回のメールでは、魅力的な“高い反応が得られる”オファーを作るために必要なことを明らかにしていきます。
ダン・ケネディ