情報ビジネス=詐欺のイメージ
最大の問題は悪質な商品・販売者が増えているという事。
それが、情報ビジネス=詐欺というイメージを植え付けている。
簡単に誰でも参加できて、情報ビジネスをやっている人が、5日で
300万とか7日で1000万とか言っているので、“一発儲けてや
ろう!”というヤカラもたくさん参加してくる。
その結果、明らかに何の価値もないものが2万3万円といった値段で販売されるというよう
な事が起きている。さらに、そういったヤカラは基本、偽名を使っていることが多い。
具体的にどんな事が起きてるかと言うと…
例えば、“サイトで100%返金対応”と書いてあるにも関わらず、実際に商品を購入して、
返金をしようとすると様々な条件がついていて返金がとても難しくしてあるなど。
この商品を買って返金しようとした人は確実に騙されたと思うだろう。実際、ある商品では
返金の際に、審査まであると言う。もちろん、審査があるなどということは販売サイトには記
載されていない。
また、これは僕がお世話になっている人から聞いた話だが、その人が日ごろお世話になって
いる情報起業家仲間に礼状のはがきを送ったという。すると半分くらいが住所不定で戻ってき
たというのだ。つまり、住所も本当かどうか分からないという。これはもちろん特定商取引法
違反である。
さらに、あるASPでとても売れている商品はたった1ページのPDFで、内容がからっぽで、
要するに「あなたも同じことをすればいい」と書いてあるだけなんだそうだ。これが3万円と
か4万円で販売されている。返品したくてもそれには対応してくれない。名前も偽名。住所も
いいかげん。相手が本当に存在するのかどうかすら分らない。この商品を買ったお客は泣き寝
入りするしかない。
ホームページにあるお客の声なんかも、文章も写真も偽造されている。
何もかもがメチャクチャだ。
その結果、お客からのこの業界全体に対する信用がどんどん下がってくる。
あなたは「ダイヤルQ2」と言って何を連想するだろうか?
10人中10人がアダルトと答えるだろう。Q2ダイヤルはNTTが
スタートした当初は、情報チャンネルとして使われることを想定してい
た。NTTが情報料を業者の代わりに回収してくれるので、素晴らしい
システムだったのだ。しかし、アダルトチャンネルが横行して、一般人のイメージにはQ2=
アダルトという概念が定着してしまっている。
だから、今、NTTの明細にQ2ダイヤル000円なんて明細が載ってたら家族には見せら
れないだろう?
同じ事が情報ビジネスでも起きるかもしれない。それは誰にも分からない。一般人がEブッ
クなるものを信用しなくなって、いつの日か、誰もEブックなんて買う人がいなくなるかもし
れない。
「Eブックを売っている人=あやしい」という考えがお客の中に定着してしまうかもしれな
い。(もうしてるかもしれない)あなたがどんなにいい商品を販売していたとしても、それは
あやしいから、買わないだろうって話になる。
from 小川忠洋