巨大組織と一対一で競争をしていかなくてはならない環境のなかで
効果的に競争力を高めていく唯一の手段は、
自分がよりよいマーケターになることです。
宣伝や販売促進など、自らのメッセージを伝達する
より優れた方法を身につけなくてはならないのです。
私のビジネス・パートナーであるビル・グレーザーは、
家族経営の紳士服店の経営をしていた経歴を持っています。
過去15年間に、この業界では、80%以上の紳士服店の個人経営者が
店をたたむという事態に追い込まれています。
全国的に展開する巨大小売企業との競争に勝ち残れなかったのです。
しかし、その中でも彼の店は存続し続けただけでなく、
成功を収めることができました。
彼の競争力とはどんなもなのでしょうか。
彼の競争力とは、より良い設備を構築することではありませんでした。
巨大な小売企業のようにショーケースを構築するために、
投資家からの莫大な資金があったわけではないのですから、
その点で競争しても無意味です。
では、どうやって競争していったのでしょう。
全国的なテレビ放送を通じて競争することはできますか?
大きなスポーツイベントが行われるテレビのゴールデンタイムに
広告を打つお金などあったでしょうか?
いいえ、ありませんでした。
では、どうやって競争したのでしょう。
彼は、マーケティングを駆使して競争したのです。
賢い方法を使ったのです。
これについては、次回のメールで、くわしくお話しましょう。
ダン・ケネディ