いかにして家族経営の紳士服店が、巨大企業と競争し勝ち残ったのか?

前回のメールで、ビル・グレーザーが

マーケティング力を生かして巨大小売企業と競争し、

成功したことについて少しお話しました。

彼がどのような賢い方法でマーケティングを行ったのか、

例を1つ挙げてみましょう。

これは私のお気に入りの話です。

彼の店の販売員が、店を訪れた全ての顧客に、

必ず連絡先情報(氏名、住所、電話番号、Eメールアドレス、その他)

を聞くように徹底させたのです。

次に、顧客の購入金額に応じて、頻繁に連絡を取り続けました。

実際に、彼の得意客達は、年間に以下のような様々な連絡を受け取りました。

手紙18通

販売員からの電話4回

音声案内4回

毎週送られるEメール52通

マーケティングでは、これを「マーケットプレース・ドミナンス(市場支配)」

と呼んでいます。

巨大小売企業がどれだけ高額な費用を費やしてTVコマーシャルを

放映しようと関係ありません。

彼らは、ビルの店と競うことも、

ビルが顧客に行ったほどのインパクトを残すこともできません。

また、ビルは全世界の何千もの小売業者達に、

自らのマーケティング知識を教えてくれました。

彼と他の人々との違いは何なのでしょうか。

それは、彼がマーケティングの大切さを理解しているということでしょう。

あなたは、どのようにすれば彼の小売業界で通用したマーケティングの

アイデアが、自分のビジネスに当てはめられるだろうか、

あるいは、自分の業界においてはいまだ試されたことのないものだが、

どのように適用していくべきか、ということを自問されていることでしょう。

今回私達は、成功者が今日行っていることを見つけました。

彼らは、優れた新しいマーケティングのアイデアを追求し、

実践しているのです。

次のメールでは、偉大な成功者達が、この他に

どのようなことを実践しているのかについてお話しましょう。


ダン・ケネディ