成功している人々が必然的に学習していることとは?

前回のメールでは、マーケティング手法を用いて

大きな成功を収めているビル・グレーザーの例を用いて、

どのように巨大小売企業に対抗しているかについて説明しました。

今回は、成功者達がその他に実行している、

私が気付いた行動についてお話しましょう。

とても成功している人々は、必然的に、

お金や財務について良く学習していることが分かりました。

あなたが高所得階層に昇りつめていなければ、

そもそも多くの金銭的な選択肢がある訳ではないですから、

資金管理について、それほど熱心に学ぶ必要はないかも知れません。

ほとんどの人達が、何かにつけて普通預金口座を使ってきました。

それが良い例です。

今日、あなたが地元の金融機関に行くと、

A地点からB地点までに到達するには、航空運賃スケジュールよりも

より複雑なメニューを用意されることでしょう。

あなたのお金をどう運用するかについて、

ありとあらゆる選択肢が用意されていることでしょう。

小切手口座を選択する時のように、

あなたがこなせる以上の選択肢が用意されているのです。

お金を儲けるということは、成功に向かう手法として、

実に大切な一部を担っています。

私達は、財務について熱心な生徒にならなくてはいけません。

金銭的なことばかりではなく、管理や投資戦略について、

より一歩進んで学習していくべきでしょう。

そして、自分が実際に運用できる金額の範囲より、

さらに上の段階での運用ができる知識を持つ生徒になるべきなのです。


ダン・ケネディ

いかにして家族経営の紳士服店が、巨大企業と競争し勝ち残ったのか?

前回のメールで、ビル・グレーザーが

マーケティング力を生かして巨大小売企業と競争し、

成功したことについて少しお話しました。

彼がどのような賢い方法でマーケティングを行ったのか、

例を1つ挙げてみましょう。

これは私のお気に入りの話です。

彼の店の販売員が、店を訪れた全ての顧客に、

必ず連絡先情報(氏名、住所、電話番号、Eメールアドレス、その他)

を聞くように徹底させたのです。

次に、顧客の購入金額に応じて、頻繁に連絡を取り続けました。

実際に、彼の得意客達は、年間に以下のような様々な連絡を受け取りました。

手紙18通

販売員からの電話4回

音声案内4回

毎週送られるEメール52通

マーケティングでは、これを「マーケットプレース・ドミナンス(市場支配)」

と呼んでいます。

巨大小売企業がどれだけ高額な費用を費やしてTVコマーシャルを

放映しようと関係ありません。

彼らは、ビルの店と競うことも、

ビルが顧客に行ったほどのインパクトを残すこともできません。

また、ビルは全世界の何千もの小売業者達に、

自らのマーケティング知識を教えてくれました。

彼と他の人々との違いは何なのでしょうか。

それは、彼がマーケティングの大切さを理解しているということでしょう。

あなたは、どのようにすれば彼の小売業界で通用したマーケティングの

アイデアが、自分のビジネスに当てはめられるだろうか、

あるいは、自分の業界においてはいまだ試されたことのないものだが、

どのように適用していくべきか、ということを自問されていることでしょう。

今回私達は、成功者が今日行っていることを見つけました。

彼らは、優れた新しいマーケティングのアイデアを追求し、

実践しているのです。

次のメールでは、偉大な成功者達が、この他に

どのようなことを実践しているのかについてお話しましょう。


ダン・ケネディ

効果的に競争力を高めていく唯一の手段とは?

巨大組織と一対一で競争をしていかなくてはならない環境のなかで

効果的に競争力を高めていく唯一の手段は、

自分がよりよいマーケターになることです。

宣伝や販売促進など、自らのメッセージを伝達する

より優れた方法を身につけなくてはならないのです。

私のビジネス・パートナーであるビル・グレーザーは、

家族経営の紳士服店の経営をしていた経歴を持っています。

過去15年間に、この業界では、80%以上の紳士服店の個人経営者が

店をたたむという事態に追い込まれています。

全国的に展開する巨大小売企業との競争に勝ち残れなかったのです。

しかし、その中でも彼の店は存続し続けただけでなく、

成功を収めることができました。

彼の競争力とはどんなもなのでしょうか。

彼の競争力とは、より良い設備を構築することではありませんでした。

巨大な小売企業のようにショーケースを構築するために、

投資家からの莫大な資金があったわけではないのですから、

その点で競争しても無意味です。

では、どうやって競争していったのでしょう。

全国的なテレビ放送を通じて競争することはできますか?

大きなスポーツイベントが行われるテレビのゴールデンタイムに

広告を打つお金などあったでしょうか?

いいえ、ありませんでした。

では、どうやって競争したのでしょう。

彼は、マーケティングを駆使して競争したのです。

賢い方法を使ったのです。

これについては、次回のメールで、くわしくお話しましょう。


ダン・ケネディ

成功者の持つ2つ目の特性とは?

これまで成功している人物に共通している特性について説明してきました。

まず、前回のメールでは、ドミノ・ピザのフランチャイズの例を用いて、

革新的であるという共通点があることについてお伝えしました。

では、これから、成功している人物が持つ2つ目の特性についてお話していきましょう。

実は、これは私の気に入っている特性の1つです。

成功者の持つ2つ目の特性とは、

素晴らしいマーケティングの能力を持っているということです。

彼らはマーケティングについて熱心に学習し、

実に深くマーケティングに関わっています。

なぜそんなに、この特性が大切かというと、

まず1つには、今日、個人がビジネスを立ち上げ、

構築していく際に、巨大化した組織を持つ企業と競争を

していかなくてはならないということがあります。

フランチャイズ・ビジネスが、その良い例でしょう。

フランチャイズ・ビジネスは、本来、個人が開業する際に、ビジネスに

必要なシステム構築のコストを押さえて開始することを目的としています。

しかし、ほとんどのフランチャイザーは、フランチャイズ権を

大手企業やグループ会社に、多額の費用で売却しているのが現状です。

かつては1万ドルだったフランチャイズ権が、

今日では100万ドルの資本が必要となり、50万ドルのキャッシュを備えないと、

ハンバーガー店を手にできないとしたらどうでしょうか。

つまり、全て変わったということが分かるでしょう。

大企業がスモールビジネスにも進出しています。

したがって、何もかも自分自身で行うスモールビジネスを行っている人でも、

ビジネスに携わる全ての人は、巨大で豊富な資金源を持ち、

全ての面において最高で最良の事業が行える、

巨大組織と一対一で競争をしていかなくてはならないのです。

そのような環境の中で、効果的に競争力を高めていく唯一の手段は、

自分がよりよいマーケターになることなのです。


ダン・ケネディ

# 私が気に入っている素晴らしい革新的な姿勢に関する実例

前回のメールでは、成功した人々には共通点があるということを確認しました。

第1の共通点は、革新的であることでした。

私の気に入っている大変素晴らしい「革新」の実例として、

ドミノ・ピザのトム・モナハンのことをご紹介しましょう。

私は「サクセス・ツアー」のスピーチで、

10年もの間、彼のことについて話をしてきました。

トムはとても革新的で、クリエイティブな男性であり、

その革新的な姿勢は、彼の地位をそのまま物語っています。

この私の好きなドミノの物語についてお話しましょう。

ドミノのフランチャイズ権を獲得した人が、

ドミノ・ピザの出店地を見つけ、湖のリゾート地に店を開きました。

そこで、まず問題として浮上したのは、彼の商圏内ではほとんどの住民が、

一年のうち、わずか半年しかそこに滞在しない、ということでした。

その場所は夏の期間だけ人々が訪れ、

冬にはほとんど誰もいないリゾート地だったのです。

2つ目に、店を開業してすぐに発覚した問題がありました。

それは誰もがご存知のドミノ・ピザの保証ですが、

30分もしくはそれより短い時間でピザを配達する方法が見つからなかったのです。

そこは大きな湖で、家々は湖を囲んで広範囲に分布しているうえ、

車での配達は、不可能だったのです。

一体、彼は、どうすればいいのでしょうか?

この後の話については、次回のメールでお話しましょう。


ダン・ケネディ

革新的な姿勢に関する実例

今回のメールでは、もうひとつ革新的な姿勢に関する別の例として、

Federal Express(フェデラル・エクスプレス)を取り上げてみましょう。

同社は空輸貨物運送業の会社ですが、

この業種は、フェデラル・エクスプレスが創造し、一般化させるまでは

全く存在しなかった新しいタイプの産業ということができるでしょう。

その後すぐに別の業者が参入し、取って代わろうとしていますが、

まだフェデラル・エクスプレスも切磋琢磨しながら生き残りをかけています。

今日、そして将来的に大きな成功を収めようとするならば、

革新的であり続けるという姿勢が大切です。

なぜなら、新しい産業、新しいビジネスを新しい方法で行うといった変化が、

常にあなたの周りで起こっており、

また、いとも簡単に時代遅れになってしまうご時世なのですから。

次回のメールでは、私が最も気に入っている

革新的な事例の1つについて、お話しようと思います。


ダン・ケネディ